株式会社MKRさんは東京都豊島区に事務所を構える警備会社さんです。
今回は株式会社MKRの井上さんと伊藤さんに、求人ページだけではわからないお仕事内容や職場の雰囲気などをインタビューでお伺いさせていただきました。
株式会社MKRさんの実際の仕事内容や職場の雰囲気を知りたい人、応募~入寮までの流れなどを詳しく知りたい人はぜひご覧ください!
予定より早く作業が終わってしまうことも結構あるんです
――どういったお仕事をされてる会社さんですか?
仕事内容としては警備の交通誘導になります。
安全に歩行者やお車が通行できるように誘導するお仕事です。
――具体的にはどういった感じで交通誘導をしていくんですか?
道を歩いてるとき、誘導棒を持って交通誘導しているのを見たことがあると思うんですが、そういったお仕事になります。
具体的には「幅寄せ」と「片側交互通行」と「通行止め」の3つがメインです。
あとは、現場の交通量や、歩行者を誘導するのか車を誘導するのかによっても変わります。
――なるほど。工事現場などでよく見る警備員さんのお仕事ですね。
そうです。
うちの場合ですと、大きな商業施設の警備よりも、一般住宅を建てる間の交通誘導をする現場の方が多いですね。
――現場は固定ですか?
工事って一定期間で終わってしまうんです。
なので、現場は結構変わります。
もちろん工事期間中は固定で入れる場合もありますが、1日~数日だけ入る現場もあったりします。
――現場はどうやって決まるんでしょうか?
当社が隊員さんにご自宅や寮から通いやすい現場をご案内する形です。
入寮の方は、前日の夕方までに明日お願いしたい現場をメールで送りいたします。
ご自宅から通いの方は毎週月曜日に「翌週はこの日に働けますよ」っていうのをメールもしくはファックス等でいただき、そのシフトに合わせて、現場をご案内しています。
通いの方でしたら、シフトは自由に決めることができて、始めやすいかと思います。
週2ぐらいから始められるので。
――通いだと週2でも大丈夫なんですね。
大丈夫です。
今週ちょっと多く働きたいと思えば、月曜日~金曜日まで働けますよってシフト出していただいてもいいですし、何か予定があれば来週は2日だけみたいに、自由な働き方ができます。
――お仕事の1日の流れって決まっていますか?
寮やご自宅から直行直帰なのは決まっていますが、お仕事の流れ自体は工事現場の監督さんや業者さんの指示に従う形になるので、現場によってさまざまです。
現場に集合したあと、現場のリーダーがいるので、必ず「今日はこういう現場だから、 あなたはここでこれをしてください」っていう指示があります。
それに従ってお仕事をするという流れですね。
――現場に合わせてやっていくという形なんですね。
そうなります。
ちなみに現場の監督さんも早く帰りたいので、予定より早く作業が終わってしまうことも結構あるんです。
早く終わった場合でも1日分のお給料はちゃんとお支払いされるので、その点は結構メリットがあるのかなと。
自分も現場に出てた時、8時間の予定で行ったのに、2時間くらいで終わったことがあります(笑)。
――早く終わるのは嬉しいですね(笑)。
うちは直行直帰で会社に戻る必要がないので、早く終わったあとそのまま家に帰られる方もいらっしゃいますし、「あそこに美味しいご飯屋さんあるっぽいから行ってみよう」って、隊員さん何人かでご飯食べに行かれる方や、買い物に行く方もいます。
何か勉強して別の仕事に就きたいっていう人の場合、現場が早く終わることも多々あるので、そういう学びの時間に使われる方もいらっしゃいますね。
警備員と書いて多様性(ダイバーシティ)と読むって感じですね
――ちょっとお話変わるんですが、会社ではどういった方が活躍していらっしゃいますか?
18歳から80代の方まで、幅広い年代の方が、 男女問わず活躍しています。
ここまで性別、年齢問わず、一緒に仕事するところってなかなかないと思うので、そういう意味ではかなり多様性のある会社だと思います。
――警備員さんって、男性が多いイメージを持ってる方が多いと思うんですけど、女性の方でも活躍してるんですね。
女性の方も活躍してます。
どっちかというと、割合的には男性の方が比較的多いんですけど、最近女性の方の応募もかなり増えてきておりまして。
寮に関してもワンルーム寮、1人部屋もありますので、女性の方でも安心して働けるかなと。
――隊員さん同士の仲はいいんですか?
仕事以外でも仲良く過ごされてる方もいらっしゃいます。
年齢高い方ですと、自分の息子や孫ぐらいの方と一緒にするので、 お互いに刺激をもらいながらやられてるのかなと。
もし、どうしても合わない人がいたとしても、うちは現場が固定ではないので、ずっと会うわけじゃないというのもメリットかなと思います。
――現場では隊員さん同士のコミュニケーションも結構多いんでしょうか?
そこは現場によります。
干渉してほしくない方もいるし、逆にすごい面倒見がいい方もいるんですよね。だから、その中でうまく組み合わせてみたいな。
コミュニティはあるにはあるんですが、ほっといてっていえば別にほっといてもらえる感じですね。
――コミュニケーションに関しては隊員さんたちの意思を尊重しているってことですね。
そうですね。
今、隊員さんが450人くらいいて、いろんな人がいるんですよ。
だから 現場によってはどうしても馬が合わない人もいたりすることはあるけども、干渉しない人は干渉しないし、すごく面倒見がいい人は、「じゃあ、これ終わったら一杯いくか」みたいな人もいたりします。
――「THE 多様性」っていう感じなんですね!
年齢、性別もバラバラですし、「警備員と書いてダイバーシティ(多様性)と読む」って感じですね(笑)。
ちなみに、まだまだ男性が多いので、逆に数少ない女性は結構優遇されてたりもします(笑)。
――あー、そういうのありますよね。
「そこに立ってたら大変だから1番楽なとこ行きな」とか「お姉ちゃん、なんかジュース飲むか?」みたいな感じで。
みんなすごい優しいんですよね。
男性が多いがゆえに、女性が働きやすくなっているみたいな感じかもしれません。
――なるほど。ちなみに先ほどおっしゃていた多様性を感じるようなエピソードってありますでしょうか?
多様性で言うと、LGTBQっていう言葉が出てくる前から結構うちだとそういった方が多かったんです。
会社が心配することはあったんですけど、意外と大丈夫で、全く壁とか差別みたいのがない人たちが多くて。
会社が考えてるほど、偏見みたいなものがないんだなと思いましたね。
――偏見がないのは、普段から世代や性別を問わずにたくさんの人と触れ合うからなんですかね?
やっぱり閉じた場所にいると、どうしても偏見とかって生まれがちなんですけど、隊員さんたちは外に出てお仕事をしているので、今の環境がわかるんだと思うんですよね。
「男性かなと思って注意したら女性だった」みたいな感じで。
警備員さんって外に出てるから、外の環境っていうのを1番理解してるんだと思うんです。
ある意味、最前線にいるのかもしれないですね。
外でいろんな人と触れ合うことで、「こういう人もいるんだな」っていうのが常にわかってるんで、警備員さんって多様性にも強いのかなと。
――生活にお困りの方からの応募も来ると思うんですけど、御社に来ていい意味で人生変わった人っていますか?
それは多分全員じゃないですかね。
自分のケースでいいますと、もともと派遣会社で寮つきで働いていて、任期満了で終わってしまったり、派遣切りになっちゃうと、住むところと仕事を同時に失うわけですよね。
そこでたまたま当社を見つけて応募して、本当に即日面接に来てもらって、そのまま入寮された方が今、正社員として内勤の仕事に就いていたりもします。
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応募から最短1時間でもう寮住んでるかもしれません
――福利厚生についてもお伺いしたいんですが、寮のタイプはどういったものがありますか?
寮は大きく分けてワンルームタイプとシェアハウスタイプ2種類があります。
ワンルーンタイプに関しては、一般的なアパートを当社でお借りして、そちらを寮として利用していただく形です。
ワンルームの寮は基本的にユニットバスタイプになってます。
シェアハウスタイプは、どうしても男女混合にするわけにいかないので、今のところ男性寮だけになってます。
――寮の設備はどういった感じですか?
家具、家電、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、ケトル、布団は備え付けです。
あと、シャンプーやリンス、ボディソープとタオルなども全部あります。
シェアハウスタイプはWi-Fiも付いてます。
なかにはお金が全くない方もいらっしゃるので、ご飯セットという感じで1~2日食べられる、インスタントや飲み物とかもお渡ししています。
――じゃあ、もう身一つで来れば、そのまま生活が始められるっていうことですね。
そうですね。
ちなみにシェアハウスタイプは、キッチンやトイレ、シャワールームなどが共用なんですが、お部屋に関しては、先ほどの家具家電が一式全部ついてて、 各部屋鍵がついておりますので、プライベートのお時間も確保できます。
意外とシェアハウスの方が、定着率がよかったりするんです。
――定着率がいいのはどういう理由なんでしょうか?
たぶんコミュニティが作りやすいからだと思います。
シェアハウスだと面倒見がいい人が絶対いるので。
新人さんは一人で現場を任せられないので、複数人の現場に行ってもらうんですけど、 シェアハウスの方は同じ部屋に住んでる方と同じ現場になることが多いんです。
事務所側でもなるべく同じ部屋に住んでる方と組むように調整しています。
――なるほど。寮以外に隊員さんに喜ばれてるような制度ってありますか?
携帯持ってないっていう方には、最初のうちは、プリペイド式の携帯電話を貸し出していたりもします。
――携帯の貸し出しもあるんですね。
他にはお給料の日払いもやっております。
働いていただいた分は、翌銀行営業日に銀行口座に振り込ませていただく形です。
直行直帰なので、わざわざお給料を取りに来る事務所まで来る必要はございません。
あと、面接即日で寮に入れるので「住む場所がなくなってしまって明日どうしよう」という人から喜んでいただけることが多いです。
――応募後はどういった流れになることが多いですか?
基本的には、その応募者さんの状況にあった方法を提案しています。
例えば、面接官が応募者さんがいる場所の近くで面接して、そのまんまお荷物とご本人様を車に乗せて入寮したり。
遠方にいる方ですと、応募後そのままLINEやビデオ通話などでWEB面接をして、採用になったら、そのまま当社の人間が迎えに行ったり、新幹線や飛行機、夜行バスなどのチケットを当社で取って来ていただくパターンもあります。
――最短だと応募から大体どのくらいで入寮できますか?
下手したら最短1時間でもう寮住んでるかなと。
応募が来たら多分5分後にはもう電話かけてますので(笑)。
――1時間はすごいですね!
今応募してるんだから、今困ってるに違いないっていう前提で我々仕事してるんです。
なので、すぐ電話かけて繋がったら「今どこですか。新宿駅ですか。じゃあ、行きますね」っていう感じで。
――じゃあ、例えばこのインタビュー記事を読んでくださった人がそのまま応募したら、例えばその5分後とかにもう電話がかかってくるってことですか?
かかってきますね(笑)。
履歴書がなくてもこっちで用意するので、それに書いてもらえれば大丈夫です。
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家と仕事を探してる方がいる以上は、僕らが動くっていうモットーです
――凄まじいサポート体制ですよね。 どうしてそこまで手厚くサポートされているんでしょうか?
困ってたときにここに助けてもらったっていうのが、皆どこかにあるんじゃないですかね。
――あー、なるほど!
事情はみんな色々とありますけど、特に若い層の方なんかは、自分が言うのもあれですけど、警備のお仕事がしたいって応募する人って、そんなにいないと思うんですよね。
やっぱり、なんかしら理由があって、家や仕事を失ってしまって「どうしよう。今日住むところもお金もお仕事もない」ってなった時にうちに応募されてる方もいらっしゃって。
そういう色んな経験をして、中に入ってる方も多いので、それで必然的に相手目線になった行動に繋がってるのかなとは思います。
――自分も助けてもらったから、それを恩返ししたいみたいなことですよね。
家と仕事を探してる方がいる以上は、僕らが動くっていうモットーです。
「今日外で過ごすしかない」っていう人なら、「じゃあ行きますよ」っていうような。
特に真夏とか真冬で今日泊まるところないって言われたら、心配になっちゃいますね。
――最後にこれから応募する人、入社する人に伝えておきたいことってありますか?
家も仕事もなくなって落ち込んでるのであれば、とりあえず当社に応募してください。
お仕事もありますし、お家もありますので、落ち込む前にまず応募していただければ、あなたの元へ伺います!
「絶対1年とか続けろ」っていうわけではないので、 その場しのぎでもいいから、一旦うちを頼ってみてください。
――今回はインタビューをさせていただきありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!
ありがとうございました!